10月4日のアメリカ競馬(4)カリフォルニア編

一日がかりのアメリカ競馬、やっとのことで最後の記事に辿り着きました。来年は少しブログのスタイルも考え直さなければいけませんね。体力的に無理ですわ。

サンタ・アニタ競馬場のG戦は3鞍、最初のエル・エー・ウーマン・ステークス L.A.Woman S (GⅢ、3歳上牝、6.5ハロン)というのは初めて耳にするG戦で、今年からGⅢに格上げされたものか、あるいは新設か? いずれにしても fast の馬場に6頭が出走し、9戦無敗という噂の快速ストップショッピングデビー Stopshoppingdebbie という馬が2対1の1番人気に支持されていました。
ところがこの日のサンタ・アニタは華氏104度という猛暑、これが原因か本命馬は5着大敗。優勝は同じ2対1ながら僅差2番人気のトップ・キッサー Top Kisser でした。逃げるユジール Uzziel を3番手で追走し、2番手から抜けた4番人気(7対1)トライバル・ギャル Tribal Gal を3馬身4分の3差し切ったもの。更に1馬身4分の3差で3番人気(4対1)のマイ・ハッピー・フェイス My Happy Face が3着。
ジェリー・ホーレンドルファー厩舎、エルヴィス・トルヒーヨ騎乗のトップ・キッサーは、これがG戦初勝利。通算で14戦7勝、前走はデル・マーの一般ステークスでルネースゴットジップ Reneesgotzip の2着という実績も持っています。

この日のメインとなるのが、サンタ・アニタ・スプリント・チャンピオンシップ Santa Anita Sprint Championship (GⅠ、3歳上、6ハロン)。勝馬にはBCスプリントへの優先出走権が与えられ、キーンランドのトライアルと共に見逃せない一戦です。熱波のためか1頭が取り消して5頭立て。実績から去年2着のゴールデンセンツ Goldencents が4対5の1番人気。
5頭がほぼ一団のまま先頭を争う激しいレースとなり、直線ではゴールデンセンツが外から抜けて快勝と思われた時、同馬の内を衝いて追い込んだ3番人気(7対1)のリッチ・タピストリー Rich Tapestry が内からハナ差抜けて優勝を攫った印象。1馬身4分の3馬身差で2番人気(6対5)のシークレット・サークル Secret Circle が3着。
勝ったリッチ・タピストリーは、香港からBC目指して渡米してきたアイルランド産の6歳牡馬で、前走8月の香港スプリント(香港GⅡ)は8着だった由。香港からアメリカ遠征そのものが史上初とのことで、調教師はマイケル・チャン、騎手はオリヴィエ・ドルーズ。猛暑のサプライズを演出しました。

やれやれ最後はシティー・オブ・ホープ・マイル City of Hope Mile (芝GⅡ、3歳上、8ハロン)。以前アロヨ・セコ・マイル Arroyo Seco Mile と呼ばれていたマイル戦で、very firm という滅多に無い馬場状態に1頭が取り消して11頭立て。前走デル・マーの一般ステークスで2着惜敗のビッグ・ベイン・セオリー Big Bane Theory が5対2の1番人気。
出走馬中唯一の3歳馬スクールオブハードロックス Schoolofhardrocks が逃げ、5番手で待機した本命ビッグ・ベイン・セオリーが直線で馬群を割るように突き抜けると、後方から追い込む3番人気(9対2)のミスター・コモンズ Mr. Commons に1馬身半差を付けて見事人気に応えました。首差で6番人気(10対1)のアヴァンザーリ Avanzare が3着。
カーラ・ゲインズ厩舎、ジョセフ・タラモ騎乗のビッグ・ベイン・セオリーは、これがステークス初勝利となる5歳牡馬。ここまで11戦4勝で、勝鞍は全て芝コースでのもの。去年閉鎖されたハリウッドのサイテーション・ハンデ(芝GⅡ)で2着惜敗の実績もありました。

 

 

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